旅客運行管理者試験の受験資格と合格ラインは

運行管理者の試験

運行管理者試験の受験資格と合格ラインは?

今回は運行管理者試験の受験資格と合格ラインについて解説していきましょう。

運行管理者試験の受験資格

まず、試験を受けようとするときの受験資格は大きく二つあり、いずれかをクリアしていれば受験することが可能です。

一つ目の受験資格は実務経験1年以上です。

ここで言う実務経験については詳しく明記されていません。また、受験申込書の実務経験証明欄への記入と事業者の押印で済みますので、どういった仕事が実務に該当するのか判断が難しい部分があるのが正直なところです。

二つ目の受験資格は基礎講習修了者です。

基礎講習とは独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)など、国土交通大臣が認定する講習実施機関が連続3日間(計16時間)行なう講習会のことで、この講習会を修了すれば受験資格が得られると同時に補助者の資格が得られますので、基礎講習を受講して受験するのが一般的なながれと言えるでしょう。

ちなみに「補助者(旧、代務者)」とは運行管理者を補助する資格のことで、例えば、運行管理者に代って一定数の点呼を執行することが可能となります。

しかし、体調不良・飲酒・免許不携帯などの異変時は運行管理者に報告し指示を仰がなければいけないなど、補助者の権限には制限が設けられていますから、試験に合格し運行管理者の資格を取得するのが実務的と言えます。

運行管理者試験の合格ラインは?

肝心の試験はマークシート式(選択式)で、「道路運送法」「車両法」「道交法」「労基法」「実務上の知識」の各分野から全30問出題されます。

文章を完成させる「虫食い問題」も選択式となっていますので、これだけを聞くと簡単なイメージを持たれると思います。

しかし、この試験の難しいところは1問1答ではないところです。例えば…

問1:適切な語句を選び文章を完成させなさい。

道路運送法目的について、この法律は道路運送事業の運営を( 1 )なものとし、並びに道路輸送における利用者の( 2 )および高度化に的確に対応した…

ア 円滑かつ確実
イ 適切かつ合理的
ウ 需要の多様化
エ 利益の保護

と言う問題の場合、(1)(2)このふたつの空欄が正答でないと1点として加算されません。ちなみに答えは(1)がイの「適切かつ合理的」、(2)がウの「需要の多様化」となります。

このように、複数の問いすべてに正答して1点加算される問題が多いため、30問とは言いつつ、実際に解いている問題はそれ以上となります。

また、例題にあるように条文を一字一句覚えておく必要もありますので、試験の難易度は高いと言えます。

そして、気になる合格ラインは18問以上(60%以上)となりますが、出題分野ごとに1問以上の正解も必要(その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力の分野に関しては2問以上の正解が必要)となります。

旅客運行管理者試験の合格基準

例えば、例1の場合は総得点と各分野ごとに設けられた正答数をクリアしているので合格となります。しかし、例2・例3は総得点はクリアしていても各分野ごとに設けられた正答数をクリアしていませんので不合格となります。

特に「実務上の知識」の分野のみ2問以上の正答が必要ですので注意が必要です。

試験自体はこういった出題方法が採用されたここ数年難易度が高い傾向があり、合格率も4割を割り込むなど低空飛行が続いています。

(更新:2017.3)

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