「運行管理者試験(旅客)」気になる最近の合格率はイメージ

運行管理者の試験

「運行管理者試験(旅客)」気になる最近の合格率は?

「旅客の運行管理者の試験を受けるけど、合格率はどうなの?」と心配されている方も多いはず。そこで、この記事では気になる合格率と難易度について紹介していきましょう。

合格率は低く、難易度は高め

いきなり答えとなりますが、合格率は低く、難易度は高めと言う状況が続いています。

試験合格率(%)
平成22年度 第2回42
平成23年度 第1回55
平成23年度 第2回59
平成24年度 第1回55
平成24年度 第2回20
平成25年度 第1回23
平成25年度 第2回35
平成26年度 臨時42
平成26年度 第1回21
平成26年度 第2回35
平成27年度 第1回17
平成27年度 第2回32
平成28年度 第1回35
平成28年度 第2回26
平成29年度 第1回35
平成29年度 第2回34.1
平成30年度 第1回31.7

グラフをご覧のように、これまで4割程度の合格率だったものが平成24年度第2回試験から急に下がり、平成27年第1回試験では17%にまで落ち込んでいます。

難易度が高い原因は出題方法にアリ!

では、なぜここまで合格率が落ち込んだのでしょうか?

それは、出題方法が大きく影響しています。

運行管理者試験の問題はマークシート式の選択問題であるため、比較的難易度は低いと思われているかもしれません。しかし、実際の問題を見てみると…

【問】事業用自動車の日常点検基準について、走行距離・運行時の状況等から判断した”適切な時期に点検を行なえばよいとされているもの”をすべて選びなさい。

(1) タイヤに亀裂及び損傷がないこと。

(2) バッテリの液量が適量であること。

(3) 原動ファンベルトの張り具合が適当であり、かつ、ファンベルトに損傷がないこと。

(4) ブレーキペダルの踏みしろが適当で、ブレーキの効きが十分であること。

【正解】

(2)(3)

【補足】

(1)(4)は1日1回運行開始前に点検しなければいけません。

(平成26年度 第2回)

【問】点呼の実施に関する次の記述のうち、適切な記述は「適」、不適切な記述は「不適」の欄にマークしなさい。

(1) 乗務前点呼においてアルコール検知器にて酒気帯びの有無を確認したところ、アルコールを検出したが道交法で定める呼気アルコール濃度1リットル当たり0.15ミリグラム未満だったので乗務させた。

(2) 日常点検において「ブレーキランプが破損していることが判明したため、整備管理者に報告したところ、そのままの状況では運行できないとの指示があった。」そのため、代車を出して乗務させた。

(3) 乗務前点呼において運転者の顔色が普段とは異なるため確認したところ、「昨日から熱があるが、風邪薬を飲んでいるから運転には支障はない。」との申告があった。代わりの運転者もいないこともあり、そのまま乗務させた。

(4) 乗務前点呼においてアルコール検知器にて酒気帯びの有無を確認しようとしたが、停電により検知器が使用できなかった。そのため、運転者に携行させるために営業所に備えてある携帯型アルコール検知器を使用して酒気帯びの有無を確認した。

【正解】

(1)不適 (2)適切 (3)不適 (4)適切

【補足】

(1)運輸規則の解釈と運用の通達では、「酒気を帯びた状態は道交法で定める呼気アルコール濃度1リットル当たり0.15ミリグラムであるか否かを問わない。」となっています。つまり、0の状態でないと乗務させることはできません。

(3)運輸規則では「疾病、疲労その他の理由により安全な運転をすることができない恐れがある時は乗務させてはならない。」と定められているため乗務させるべきではありません。

(平成26年度 第2回)

このように、多くの問題は「すべて選びなさい」「適切な記述には”適”、不適切な記述には”不適”」などとなっており、1つでも間違えると正答とはなりません。

つまり、問題内の各記述に関して関連法令をしっかり理解していないと正答がにつながらないわけです。また、問題をしっかり読んで理解する必要があり時間的な余裕がないことも、難易度が高まったことが要因として挙げられています。

重大事故が背景に…

しかしながら、このように運行管理者試験の難易度が高くなった背景には関越道での高速バスの居眠り事故や軽井沢でのスキーバス転落事故など、度重なる重大事故により安全に対する意識や世論が高まっていることがあるのは言うまでもありません。

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